街道歩きの魅力とは
街道歩き,交通機関が発達した現代にわざわざ古い道路を歩いて旅するという酔狂な行為です。 なんでこんなことをするのか,何が楽しいのかについて考えてみたいと思います。
街道歩きの魅力
いくつかあると思うのですが,代表的なものを挙げてみます。
歴史を楽しむ
街道には歴史が詰まっています。 有名な史跡などもたくさんありますが,そうじゃないものにも魅力があります。
例えば「●●宿本陣」「●●家住宅」などといった文化財ではないけれど,趣のある名もない家を見つけたとき。 歩きながら「歴史の教科書に出てきた○○もここを歩いて旅したんだなあ」とか「同じ景色を見ているんだなあ」とか考えたりするとき。 そういうものを見たり感じたりしていると,自分がタイムスリップしたような錯覚を覚えることがあります。
でもこれは歩かないと体感できません。 なぜなら他の交通手段じゃ速すぎて気付く暇がないからです。 自転車でもダメでしょう。 とろとろ歩いているからこそ気付いたりじっくり妄想にひたれるのだといえます。
健康になる
歩き始めると不思議なものでだんだんと距離を伸ばしたくなります。 最初は10kmくらいでいっぱいいっぱいだったのが,15km,20km,25km・・・いつの間にか一日中歩けるようになっています。
ランニングや登山と違って膝などを痛める可能性が少ないのも街道歩きのいいところですね。 中高年から始めても十分OK。
マニアックな道も
そもそもがマニアックな街道歩きですが,突き詰めるとさらなるものが追い求められそうです。 よくあるのは全国の街道をどれだけ踏破するかとか。 その他にも踏破日数を縮めるとか,道標や常夜灯など街道歩きで出くわすモノたちを追い求めるとか。
中にはマンホールを写真に撮っているという人も聞いたことがあります。確かに自治体によってけっこうデザインが違いますよね,マンホール。
私の場合
私の場合,歩くこと自体が6割~7割くらいです。 妄想しながら歩くのが楽しいです。 プラス街道に関する史跡を見るのも楽しい。
でも街道から大きく外れてまで史跡は見ないです。 また街道と直接関係のない史跡(例えば古墳とか寺社とか)にはそれほど魅力を感じません。 特に寺社の場合,参道の階段が長そうだとそれだけでパスです。
このように街道歩きとはいってもいろんな楽しみ方があります。 人それぞれ,一人一人の楽しみ方を見つけることができるでしょう。