街道歩きの地図その1:どんな地図が必要?
道路地図や普通のGoogleマップでは街道歩きはできません。 街道歩きにはどのような地図が必要なのかを考えてみます。
道路地図は?
どうして道路地図では街道歩きができないのでしょうか。
例えば旧山陽道の場合,概ね現在の国道2号線に沿っているのですがずっと並行しているわけではありません。 左画像のように急に変な方向に曲がったり,現在は使われていない峠に突入したりします。
つまり当時の街道が現在のどこを走っているのかをできるだけ正確に知る必要があります。 これらルートの調べ方は別で話します。→情報収集の仕方(作成中)
市販の道路地図にはもちろんそういう旧街道がどこであるかは書かれていないので,自分で調べたルートを書き込む必要があります。 でもそんなの面倒なのでボツです。 あと道路地図持って歩くのは単純にかさばるという理由もあります。
ガイドブック
東海道など有名な街道は地図付きのガイドブックが出ています。 持ち歩きやすいように工夫されたものもあるので,五街道など有名な街道だとこれでよいでしょう。 「ちゃんと歩けるシリーズ」とかはわかりやすくていいですね。 でも脇街道レベルになるとそんなものはまずありません。
ちゃんと歩けるシリーズ(楽天ブックス)Googleマップ
冒頭で普通のGoogleマップだとだめだと言いました。 でもGoogleマップにルートを表示させれば話が変わってきます。 一気に最強の街道歩き地図になります。
というのもGoogleマップは道路地図として使う分には十分な詳細さを持っています。 そして紙じゃないのでかさばりません。
ルートについてはGoogleマップのマイマップを使います。 ルートや史跡・休憩ポイントなどを書き込むことができます。 それをGoogleマップ上に表示させます。 具体的なやり方については次の記事で紹介します。
Googleマップの弱点
ただしGoogleマップには弱点があります。 それは山道です。 Googleマップは基本的に道路地図なので山道を歩くことを考えられていません。 ですから,山に入ると左画像のとおりで何もわからなくなります。
ジオグラフィカ
そのため山道では別のアプリを使わなければなりません。それに適しているのがジオグラフィカです。 元々登山用のアプリで地形図をベースにルートを表示させることができます。
左図はさっきのGoogleマップで表示した真っ白な場所をジオグラフィカで表示させてみました。 ごらんのとおり地形が表示され,地図としての体をなしています。 地図読み能力があれば地形や標高,沢の流れからルートを読み取ることができるでしょう。
紙の地形図に自分でルートを書き込んでもいいんですが,やはり手間がかかりますし紙ベースでかさばりますからジオグラフィカを使ったほうが良いと思います。
まとめ
以上のとおり,街道歩きの地図は
- 山道はジオグラフィカ
- そうじゃないところはGoogleマップ
これらアプリの使い方については次の記事以降で説明します。