街道の歩き方
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あらかじめ難所はどこか予想を立てる

昔の街道旅で最大の難所だった川越しは,幸い現代の街道歩きにはありませんが,一方で現代ならではの難所もあります。そういった難所について解説していきます。

峠道の例
峠道の例

昔も難所だった峠は今でもやはり難所です。 単純に坂道が続くので体力的に辛いという点もありますが,峠の多くは人里から離れているので補給ポイントや休憩ポイントもないことが多いです。 加えて現在使われていない峠になると,獣道になっていて藪だらけになっていることもあります。 この3つすべてを兼ねそろえた峠はなかなかの強敵です。

ですから自分が歩こうと計画したルート上に峠があるときは,情報をしっかり集めましょう。 藪があると予想されるときは剪定ばさみや折りたたみのノコギリなどがあると多少便利です。 かくいう私も情報収集が不十分で,峠道が土石流に流されて跡形もなくなっていたことがあります。

補給ポイント,休憩ポイントがない

裏道で店がない例
街道(赤線)が裏道で店がない例,赤矢印の国道2号線や川沿いの道路に出れば店はあるが歩きだと意外に面倒

街道歩きは町中をひたすら歩くこともあれば,獣道を歩くこともあります。 当然町から外れれば外れるだけコンビニや飲食店などの補給ポイントがなくなります。

あと意外と盲点なのが,町中だけど街道が裏道の場合です。 主要道路から離れているために店がまったくないことがあります。 この場合主要道路まで出れば店はあるんですが,歩きだとそれが意外にめんどくさいです。 そういうエリアでは店はないものと割り切って予定を組んだ方がよいです。

歩道がない

歩道がない街道の例
歩道がない街道の例,路側帯すらない道が峠頂上まで続く

これも郊外に行くとたまにあります。 車もそれほど通らないような道路だと別にいいのですが,幹線道路でトラックが轟々と走っているようなところだと生命の危険を感じます。 特に悪天候,夜間のときは必ず交通事故防止グッズを使いましょう。 こりゃ本当に危ないなあと思うようなところは迂回したりとばしてしまうのもアリだと思います。

迷いやすい

人間の本能に反するルートの例
本能に反する分かりにくいルートの例,本能的には現在の道(青線)を歩きたくなるが,街道は赤線のように不自然に脇へそれる

街道が現在の主要道路と重なっているところから,脇へそれる場所などが分かりにくいです。 意識は自然と太い道路(主要道路)に向かっているのに,それに反して細くて寂しい道路に入るという本能に反した行動を取らないといけないので。

事前に地図をよく見ておいて,迷いやすいだろうなと思うポイントを挙げた上で,そこに近づいたら地図とにらめっこしながら進むしかないと思います。

終わりに

当サイトのルート情報では,そういった難所について重点的にピックアップしていますので,ぜひご活用ください。