街道の歩き方
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街道歩きでよくあるトラブルとその対策

街道歩きをしていると,さまざまなトラブルにも出くわします。 この記事では主なトラブルとその対策について解説します。

予定の遅れ

しばしばあります。 対策としては計画段階で,自分が歩けるスピードよりもやや遅めに設定して所要時間を計算することがまず第一です。 カシミール3Dを使ってルート図を作っておけば,所要時間をすぐに計算し直せるのがよいところです。

また計画段階では食事や休憩時間を多めにしておくなど,時間に余裕をもたせておくべきです。 計画の時間に余裕がないと,せっかくの見どころや食事もせかされるように見たり食べたりすることになります。 そうなると一体何をしているのか分からなくなります。

また実際に歩いている途中でも,エスケープが可能な場所ごとに

をチェックしながら歩くとよいです。

足や膝が痛い

捻挫などで足首や膝が痛い

歩くのが辛いようなら早めに中止しましょう。 怪我がひどくなると長期間歩けなくなってしまうので,無理をして歩くのは止めた方がよいです。

しかしエスケープ可能場所までの距離がまだあるときは,なんとかしてそこまで行かなくてはなりません。 応急手段としてはテーピングでごまかすのがよいかと思います。 テーピングのやり方が分からない場合でも,グルグル巻きに固定するだけでも違うことがあるのでダメ元でやってみましょう。 もちろんあらかじめテーピングのやり方を習得しておくに越したことはありません。

マメができた

これもよくあります。 靴がまだ足に慣れていない時や距離を伸ばした時になりがち。 新しい靴でいきなり長距離を歩いてはいけません。

またマメは早めに気付くのが大切です。 水ぶくれができる前の「なんか痛いな,このままだとマメができるかも」という状態なら,その箇所にテーピングを当てておくと悪化が防げます。 水ぶくれができてしまったら,我慢して歩くか中止するかしかないと思います。

こむら返りで足がつった

夏に多いです。 塩分ミネラルが汗でどんどん排出されていっているのにもかかわらず,補給が追いついていないことに多くの原因があります。 暑さでしんどい時は食欲も減退しがちですが,意識的に塩分ミネラルの補給もこころがけましょう。

また芍薬甘草湯やツラレス,コムレケアのようなこむら返り薬も持っておいたほうがよいです。

体調不良

バテて体が動かない

これもありがちです。 バテるときは突然体が動かなくなるのでびっくりします。

これを防止するには行動食のようにチビチビ食べるのがよいです。 「食事は普通に飲食店で食べる」という人も,おやつ的なものを食べながら歩いていたほうがよいです。

バテたときは,体を休めつつ糖分を補給してあげるとそのうち回復してきます。 アメやチョコレートなど甘いものも持っておきましょう。

熱中症

こちらを参照→街道歩きの服装その2:夏

エスケープルートについて

こういうトラブルによって中止したときのことを考えて,街道歩きの計画を立てる際にはエスケープルートをきちんと確保しておきましょう。 わかりやすいのは鉄道の駅です。

鉄道が走っていないところはバスということになりますが,バスは路線がよそ者には分かりにくいことや本数が極端に少ないこともしばしばあるので,調べるときはその辺りを気をつけなければなりません。 調べるのが面倒なときは,歩きながらバス停を見つけたら時刻表を写真に取りながら歩くことです。 いざエスケープということになればそのバス停まで戻ればよいというやり方。 バスの本数が少なかったら意味がないのですが,とりあえずやっておくのはよいことだと思います。

中にはバスすらないことがあります。 そうなるとタクシーしかありません。 そういう場所になると,携帯電話の電波状況も怪しくなってくるので,携帯電話が圏内であることも確認しつつ歩いたほうがよいでしょう。