街道の歩き方
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東海道:藤枝~掛川のルート情報

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基本データ

注:(西)は東京→京都方面,(東)は京都→東京方面を表す
距離 27.8km
累積標高(西) +466m,-463m
所要時間(4km/h) 8時間00分(西/東)
東海道:藤枝~掛川間標高グラフ

この区間の宿場

島田しまだ宿 島田駅北側,大井川を控えた川越宿場として大いに栄えた。
金谷かなや宿 金谷駅北東方,東に大井川,西に小夜の中山を控えて大いに賑わった。
日坂にっさか宿 小規模だったが東に小夜の中山を控えるため栄えた宿場だった。当時の建物がいくつか現存している貴重な宿場。
掛川かけがわ宿 掛川駅北側,城下町として発展,秋葉詣での参詣路としても使われたが,宿場内に飯盛女や遊郭を置かなかったためかあまり人気がなかったらしい。

見どころなど

喜久屋 東海道中膝栗毛でも紹介されていた名物「瀬戸の染飯」を復活販売している。染飯とはくちなしの実で黄色く染めたおこわ。ただし前日までに要予約。
千貫堤・瀬戸染飯 伝承館 「瀬戸の染飯」や大井川に築かれた堤防「千貫堤」についての博物館。入館無料、月曜日休館。
歴史の道100選 大井川川越遺跡、金谷坂、小夜の中山は歴史の道100選に選ばれている。
島田市博物館と川越遺跡 大井川の川越しについて学ぶことができる。また博物館付近には口取宿,番宿,札場など川越し関連の建物が復元されている。
よし善 新金谷駅近く。間の宿だった菊川の名物「菜飯田楽」を復活させている。
扇屋 口伝では宝永年間の創業といわれる小夜の中山にある老舗茶屋。約300年にわたり峠越えの旅人をもてなし、「子育飴」を昔ながらの製法でつくり続けている。子育飴は東海道中膝栗毛で弥次さん喜多さんも食べている名物。営業は土日祝日のみのため注意。
小夜の中山と夜泣き石伝説 旅の妊婦が山賊に殺されたが赤ん坊は奇跡的に助かり久延寺で水飴で育てられたという夜泣き石の伝説に基づいて生まれた「子育て飴」が扇屋や小泉屋で販売されている。
川坂屋 日坂宿内,現存している上旅籠脇本陣クラスともいえる建物。見学無料だが開館は土日祝のみ
萬屋 日坂宿内,現存している木賃宿。木賃宿で現存している建物はほとんどないので貴重。見学無料だが開館は土日祝のみ
菓子処もちや 掛川宿近く。創業200年,「振袖餅」が名物。
桂花園 掛川宿内,文政3年(1821)の老舗,「丁葛」が名物
掛川宿の七曲り 掛川宿東口付近は鍵型道路がいくつも設けられており必見。

難所

菊川坂と小夜の中山 標高差100mから200mの上り下りを繰り返すためなかなかしんどい。

アクセス・エスケープルート

手段 日中の本数
JR東海道本線 藤枝~金谷,掛川 豊富
掛川バスサービス東山線 日坂~掛川 1.5~2時間に1本
JR東海道新幹線 掛川 1時間に2本

その他メモ

累積標高としてはそれほどでもありませんが,急激な上り下りを繰り返すなかなかハードな区間です。 また掛川~金谷間はエスケープ手段が乏しいので無理をしないようにしましょう。

一方で大井川の川越遺跡や日坂宿の古い町並みなど見ごたえのあるものが多い区間でもあります。